「へい、いらっしゃい!」 「あ、どうもおじさん。」 「ありゃ、良子の生徒の遊美ちゃんじゃないか! 久しぶりだな!」 「ご無沙汰してます!」 「今日も天丼かい?」 「あ、いえ、実は今日は、時計を取りに来たんです。」 「時計? 時計、時計……ああ、良子に持って行くんだな。どんな時計だい?」 「掛け時計なんですけど。」 「掛け時計は……あれだな! よし、じゃあこれ、よろしくね!」 「はーい、それじゃさようなら!」