猪狩さんからかえるを彫ってもらってから、2週間経ったある日、購買部の前に大きな木彫りの龍が置かれた。 それも、私たちのマーケット部を窓越しに睨み付けるような形で。 大方、技術部にでも彫らせたんだと思う。ところどころいびつで、やせ細った龍。 私たちの真似をしようとしているんだろうけど、龍は動かない。 しかし、その龍は、私たちに不幸をもたらした。 決定的な不幸。それは、かえるがまったく動かなくなったのだ。