「それから、蓋が付いている水槽はないか?」 「水槽……ですか? 確か、売り物の中に……。」 「よし、じゃあ、中に水を入れて、その中にかえるを入れておくんだ。エサはいらんからな。それじゃ、御免。」 猪狩さんはそれだけ言って帰って行った。 「……円お姉ちゃん、どういうことかな?」 「わからないわね……。まあ、とにかく言われた通りのことをしてみましょう。そこに水槽があるわ。中庭の校長池で水を汲んできなさい。」