「はい、水入れて来ましたよ。」 「よし、じゃあ、ここに墨がある。これで擦れ。」 「自分でやればいいでしょうが!!」 「……ワシが絵を描くのだから、お前が墨を擦るんだ! バカモノ!」 ったく、もう! このじじい……絶対殺してやる……。 「はい、擦れましたよ!」 「よし、さあて何を描くかな……。」 おじさんは、筆に墨を含ませながら壁を前にじっと考え、ここだ! と言わんばかりに目を見開いて、サラサラっと筆を走らせた。 「よし、描けた!」 ほお、どれどれ……。 「……怒りますよ、ホント!」