「こら、雀! 今、あんた寝てたでしょ?」 「えー? 寝てへんよー?」 「瞼にマジックで目書いてまで寝たいの? 早く、伝票整理済ませてちょうだい!」 「そんなん言うても、うち、数字弱いし……。」 「数字弱いからこそやるんでしょ! 社会に出たら、嫌というほど数字と生きて行かなきゃいけなくなるんだから! ほら、早く!」 「えー、もう敵わんわあ……。」