席が一番後ろと分かった私はちょっとウキウキしながら席に向かう

席に着くと前には静かに本を読む女の子横には誰も座ってなかった

あ、誰もいないんだ。よかった…横の子と話せるか不安だったし

席に座って窓の外を見ると中庭が見えた。あの中庭で紫とお昼食べたいな〜

そんなことを考えている時だったー

ーガタンッ

いきなり音がしたと思うと隣の席に男の子が座った
色白でサラサラな黒髪

…メガネ似合いそう
彼の第一印象はそれだった

「俺坂井蒼羽!隣よろしくな!」

そう声をかけてきた坂井くん
静かなイメージの彼は全く逆のフレンドリーなタイプの人だった

「よ、よろしくね。私駒月星怜」

私の名前を聞きくと彼は目を見開いたと思ったらニコニコ…いやニヤニヤし始めた

「…キモイ」
「おい!お前今キモイって言っただろ!?俺傷ついちゃう」

やば、聞こえてた!?

「名前聞いてニヤニヤはない」
「はぁ…なんでそんな冷たいのか知らないけどお隣よろしくね」

最後がオネエ口調になったのはスルーして、これが彼との初めての出会いだった