教室に戻るとみんな席についていた。


「大丈夫か?」

亮介が、アイシングされた
あたしの足を見て、心配そうに言う。


『全然大丈夫だって。
 先生が大袈裟なのっ。』


「無理すんなよ」


『うん、ありがと』


亮介が、安心したように
ふっと優しく笑い、前を向く。