「心臓が、止まるかと思った」


バッと見開いた先生の目が、
ギラギラと獣のような。。。

だけどよく見ると、
キラキラと潤んだ優しい光がさしていた。


「一番に助けに行こうとしたのに
 稲葉に先越された」


ふっと目を伏せて、先生はうっすらと笑った。