「お前さ」

ずっと下を向いたままだったあたしは
やっとの思いで目を上げる。


『・・・・・』


いっそ、何も言うな。
ろくな言葉が出ないなら、
黙ってろ、あたしっ!!


「お前ひとりで片思いしてるつもりで
 いるみたいだけど、
 ソレ
 大間違いだから」