ハイバネーション 【完】

「俺をからかってんのかっ?!」


あたしとマキは、亮介を見て笑った。
久しぶりに、あたしは笑った。

きっと
校長室のあのときから
ずっと心配してくれていたんだと
思う。
それは、わかっていた。
気づいていた。
ちゃんと話をしなくちゃ、って
思っていた。

でも
自分の気持ちが整理できなくて
2人にきちんと話をできなかった。