涙が、止まらなくて。


”赤鬼っておいっ”
って突っ込み入れたかったのに
あたしの言葉は涙となって
溢れ出た。


・・・カンカンカンッと
誰かが階段を降りてくる音がする。


先生がサッとあたしの手首を掴み、
路地裏に引きずり込んだ。