これを聞いて不憫に思ったのか、

「いくらなんでも、それはやり過ぎなのでは」

と、土井利勝に殿中で指摘されたが、

「これが伊達の家風でございますゆえな」

とにべもなく言われると、物慣れた土井でも、言い返すのは難しいものがあったらしかった。