【完】『龍の倅(せがれ)』


すべてが清兵衛にすれば心外であったであろう。

しかし。

秀宗はじっと聞いていたままであったが、

「清兵衛、追って沙汰いたすまで謹慎いたせ」

「…はっ」

もはや逆らえる余地は残されてはいなかった。