それはすなわち、 ──清兵衛を斬れ。 ということなのかと小簗川は震えが止まらなかった。 むろん。 そんな大それたことを秀宗に言えるわけもなく、数日して日延べであったが江戸屋敷を出、東海道を西へ行列は下った。