【完】『龍の倅(せがれ)』


ただ。

桜田は日頃はというと誰彼なく気さくに接し、たとえ相手が町人や百姓であっても、

「立ち話ではよう分からぬ。わが屋敷へ参れ」

と招いたりもする。