すると。

秀宗は何も言わず、自然であるかのごとく上座に着座し、

「みな、いかがいたした」

と、いぶかしげに居並ぶ仙台の家来どもをよそに、本来ならばこの地は自分が嗣いだのだというような顔で座ってみせた。