そんな秀宗だが。

最後に仙台を訪れたのは、実は政宗の葬儀のときであった。

江戸にあった秀宗は父の訃報を聞くや、幕府から許しを得て仙台へ赴き、政宗の葬儀に忠宗と参列をしているのだが、

「あくまでも長子は兄上ゆえ」

と、忠宗は秀宗に座を譲ろうとした。