「ねぇ、ちょっと凛?聞いてる?」
「えっ・・あ、・・うん、聞いてるよ」

突然名前を呼ばれてハッと現実に戻される

えっと、なんだっけ

「だから蓮也くんが過保護で困ってるの」

そうだ

片瀬蓮也

幼馴染で小学生からの私の想い人

そして、私の親友である里奈の彼氏

「か、片瀬は心配性だからね。仕方ないんじゃないかな」

「そういうものなのかなぁ・・」

んーっと首をかしげて
私を上目遣いで見る里奈

「そういうもんだよ」

そういって私は今日も顔に笑顔をはる

本心を隠すように目線を外すと

赤いストーンが夕日に反射して目に入りこんだ

「そのネックレス・・・」
「あ、これ。蓮也くんからもらったの」

「そうなんだ・・・すごく似合ってる」

私は、上手く笑えてる?のかな