君と会ったのは
星の降る公園。
実際は星なんて降ってないけど
降りそうなくらいに輝いてた。

ブランコに座ってた君は
近づいてきた私を見て
「ねぇ、知ってる?
 夜の3時にここで星を見ると、
 好きな人と話せるんだって。」
乙女チックだね?って笑う。

それに対してどんな反応を返したのか
あまり覚えてないけど
多分私は、そうなんですかー。とか、
へー、すごいですねー。みたいな
ありきたりな返事をしたんだと思う。

その時、好きな人もいなかった私は
対してその話に興味を持っていなかった。
でも、君が
あまりにも
悲しそうな目で星を見上げるから
ついつい聞いてしまったんだ。

「好きな人、いるんですか?」