「っ、」



明らかに動揺の色を見せる萩花。


俺の頬をぶっ叩いて、『あんたなんて知らない!』と言って部屋から出ていってくれよ…


じゃないと、俺はお前に本気になっちまう。
許されない恋を…またしちまう。



「言っとくけど、優しくなんてしねーよ。
嫌って言っても無理やり…「…いいよ」



俺が冷たく突き放す言葉を
発していると聞こえてきた予想外の言葉。


本気で言ってんの…?


本当は怖くてたまらねぇくせに…だからそんなに潤んだ瞳で俺を見てるんだろ?