「慶さん…?」



だけど、なんであたしは抱きしめられているの?
もしかして起こしたこと怒っているとか!?


それなら、謝らなきゃいけない…!



「なんか抱きしめたくなった。おやすみ」


「えぇっ…!?け、慶さん!」



慶さんのその言葉が聞こえてから数分後、気持ちよく眠る慶さんの寝息が耳に届いた。


ね、寝ちゃったじゃん…。
あたし、このままの体制で寝なきゃいけないの!?


慶さんに抱きしめられたまま…!?
う、嘘……そんなの恥ずかしすぎて睡眠どころじゃないよ。