【完】溺れるほど、愛しくて。




「んっ…」



喉が渇いて目が覚めてしまった。
スマホの画面に表示されていた時刻は深夜三時。


もう三時なんだ…と思ったのと同時にやけにベッドが広いのに気づいた。


シングルベッドだから、慶さんと一緒にに寝るとなったらかなり狭いはずのに…


そう思い、ふと横に視線を向けるとそこに慶さんの姿はなかった。


えっ…?
慶さんどこに行っちゃったの!?


眠気なんて一気に覚めて、ベッドから勢いよく飛び起きるとあたしはリビングへ向かった。



「慶さん…います?」



恐る恐るソファの方を見ると、そこにはタオルケットを肩までかけ目を閉じて


スヤスヤと寝息を立てながら寝ている慶さんがいた。


寝顔まで綺麗だなんて……じゃなくて!


なんで慶さんがここで寝ているの!?


お風呂から上がったらベッドの方に来るって言っていたのに!


ど、どうしよう…!今起こしたら悪いよね。
すごく気持ちよさそうに眠っているし。


迷っていると閉じていた慶さんの瞼がそっと上がり、バチッと目が合った。



「あ…」


「……ん?眠れねぇのか?」



その声寝起きだからかは少し掠れていて、いつもよりもトーンが低くてドキンと胸が高鳴った。