【完】溺れるほど、愛しくて。




まあ、それは置いておいて。
慶さんには早くお風呂に行ってもらわなきゃ!



「そんな事言ってないで、早くお風呂にレッツゴー!」


「ちょ、押すんじゃねぇ。
つーか、触んなよ。おいっ!」



あたしは慶さんの背中を押して、強引にお風呂場へと向かわせる。
慶さんはブツブツ文句を言っているけど無視無視!



「ふぅ、やっぱり好きだなぁ…」



慶さんをお風呂場に行かせたあたしはリビングに戻ってきてお皿を洗う。


慶さんってクールそうに見えるのに強引で意外と俺様で感情のある人なんだってことがこの短時間で分かった気がする。


そんなところもたまらなく好きで。
知れば知るほど、好きになっていく。


慶さんの前だと飾らない本当の自分でいられる。


たぶん、慶さんがどんなあたしでも受け入れてくれるからだと思う。


冷たいし口は悪いけどちゃんと優しさがあって
誰より思いやりがある人で、情に厚いんだよ。


ポケットに入っていたスマホを見るとお母さんやお父さんからの不在着信がたくさん来ていた。