これは何も言わずに早くお風呂に入った方が良さそうだ。
そう思ったあたしは貸してもらった着替えを持ってお風呂場に向かった。
◇
お風呂から上がるとリビングの方から鼻をくすぐるカレーのいい匂いがしてきた。
もしかして…慶さんが料理しているのかな?なんか意外で想像すらできない。
「お先に入らせてもらったよ」
「ん…ってまだ髪の毛濡れてんじゃねぇか」
慶さんは声のトーンをまったく落とさず、あたしに近づいて「だからお前はガキなんだよ」と呟きながら
あたしの濡れた髪の毛を肩から掛けていたバスタオルでワシャワシャと拭いた。



