【完】溺れるほど、愛しくて。




「あの…」


「アイツの居場所は俺も知らない。
だけど、よくあそこのゲーセンにいるって聞いたよ」



ニコッとあたしに微笑んでから彼は男の人とともに行ってしまった。



「ゲームセンター…か。」



ぽつり、と言葉をこぼしてあたしはゲームセンターに向かって歩き出した。


本当にいるかな…?


いなかったらどうしよう…なんて不安になりながらもゲームセンターに入った。


ゲームの効果音などが重なり合って爆音となったものが耳に届く。


うるさいな…そう思いながらも彼に会うために店内をぐるっ、と回ってみたけど慶さんらしき人はどこにも見当たらない。


やっぱりいないか……諦めて帰ろうとした瞬間


ゲームセンターの入口が開いて入ってきたのは慶さんだった。