【完】溺れるほど、愛しくて。





自分たちだって嘘をついているくせに。
あたしなんかよりももっと酷くて残酷な嘘を。


そう思うとあたしの中の寂しさが怒りに変わり、それがフツフツとこみ上げてきた。



「とにかく、もう二度と…「そんなの勝手に決めないでよ」


「…萩花?」


「ふざけないで…!
自分たちだってあたしにいつも嘘ついているくせに!いい人ぶらないで…!」



バンッと机を叩いて、勢いのままに立ち上がる。


そして、そのままリビングから出て、ローファーを履いて家を飛び出した。