「だったら…なに?
あたしが“Black City”に行こうが
どこに行こうがどうでもいいじゃん」
どうしてそんなにあたしのことを縛るの?
“Black City”は確かに治安は悪いけどそんなに悪い人ばかりじゃないと思う。
まだまだ知らないことだらけだけどあたしは少なくともそう思っている。
「自分が何したかわかっているの…!?
あんな危険なところに二度と行かないで!」
お母さんは目に涙を浮かべながら今にもあたしの頬を打ちそうな勢いで立ち上がり言った。
危険なんて…あそこで過ごしてみなきゃわからない。
実際に行ったことないくせによく言うよ。
「あそこに行くのはやめなさい。
そして、もう嘘なんかつくんじゃない」
お父さんも怒りを堪えているのが分かる。
だって、ぎゅっと握られた両手が震えているから。
「嘘くらい…みんなついてる」
「ついていい嘘と悪い嘘があるんだ…!」
怒りをこらえていたお父さんが
大きな声であたしに向かって怒鳴った。



