【完】溺れるほど、愛しくて。




「甘ったれてない。
本気でそう思ってます」


「なんで俺がお前みたいな
ガキを守らなきゃなんねぇんだよ」



怪訝そうな表情であたしを見つめる彼。
そんな顔で見てもあたしは諦めないからね。


別に彼女になりたいわけじゃない。
だけど、少しでもキミのそばにいたいと思うんだ。



「あたしの名前は葛城萩花」



まずは自己紹介から…と思い、名前を名乗ったら彼の瞳が少しだけ揺らいだようなそんな気がした。


葛城グループのことを知っているからなのかな?



「自己紹介しても
俺はお前のこと守る気なんてねぇよ」


「ケチ」


「…ガキのくせに生意気だな」



イラついたようにあたしを見る瞳は恐ろしく冷たくて正直怖いけどこんなところで怯んでられない。



「ガキじゃないし。もう17歳だもん」


「十分、ガキだ」


「そんなこというあなたは何歳なんですか?」


「お前に歳なんて教える必要も無い」



とことん冷たい人だな。
でもだからこそ、彼の笑った表情をみたい…と思うんだ。