「別に俺は守ってなんかねぇよ。
つーか、俺に守るもんなんてない」
少し、ほんの少しだけ声のトーンが落ちて切なげに話したのはあたしの気のせいなのかな?
それとも、なにか隠された秘密があるの?
それを知るにはまだきっと早い。
もっと、キミのことを知ってからじゃないと。
「守るものがないなら
あたしのこと、守ってよ」
無意識の内にするりと口から出た言葉だった。
そんな何もかもに絶望したような瞳なんかじゃなくてもっとキラキラして
透き通った瞳をしているキミを見てみたい。
いつからかそんなふうに思うようになっていた。
あたしがキミのことを変えたい。
「甘ったれてんじゃねぇよ、ガキのくせに。」
でも、何かを抱えたキミは一筋縄ではいかなさそう。
だけどあたしはそんなんで諦めたりしないから。
真っ直ぐにキミへの想いを全部ぶつけてやるんだから。
この頃どうしようもなかった寂しさがキミへの愛しさに少しずつ変わっているように感じるから。



