「ありがとうございます…」
「幸せになるんだよ。
僕のことは気にしないで、
僕も早くいい人見つけるからさ」
なんて、いい人なんだろう。
上田さんにも
いつか素敵な人が現れますように。
いや、きっと彼のことだから素敵な人が寄ってくるだろうな。
婚約者になる人だった上田さんがそう言い切ったためか会場は一気にたくさんの拍手の音に包まれた。
「上田さん、本当にありがとうございました」
あたしがそういうと、上田さんはただ頷いて笑った。
すると、あたしの前にいた慶さんがいきなり上田さんに頭を下げてこう言った。
「萩花が少しですがお世話になりました。
これからは俺が責任をもって大切にします」
はっきりと言い切った慶さん。
そんなこと…大きな声で、
しかもみんなの前で言わないでよ。
なんか、照れちゃうじゃん。



