【完】溺れるほど、愛しくて。




ガキのくせに一人で歩けるような顔してんじゃねぇよ。


「……そんなの俺は認めねーよ」


「慶…」


「悔しいけど俺にはアイツしかいねぇんだよ」



あんなガキに惚れ込むなんて悔しいけど
俺はもう萩花以外なんて見ることが出来ねぇくらいなんだよ。



「…他のやつに取られてたまるかよっ」


「会場は△△ホールだよ」


「時間は13時からだそうだ」



舞花と忍の方に視線を向けると、二人はまるで俺の背中を押すように微笑みながらそう言った。



「取り戻してこい」



あたりめぇだろ。
取り返す以外方法ねぇし。



「ああ。でもお前らに頼みがある……」



俺は萩花を迎えにいく準備を始めた。
時間がねぇ…どうか間に合え。頼む。