いなくなって分かる存在の大きさと大事さが離れていた間に身に染みるほど感じた。



「また、一からやり直そう」



忍は涙を流しながら俺の手を掴んだ。
もう俺たちは再び繋がったこの手を離さねぇ。



「やっぱり、二人は仲良いね」



満足そうに俺たちを見て笑った舞花。


それから俺たちは昔話に花を咲かせ気づけば二時間ほど話し込んでいた。


ただ……気になることがあった。

だって、俺の病室に萩花の姿はなかったから。


目が覚めた時に俺が一番に会いたいと思ったのは萩花だった。


それくらい俺の中で
萩花の存在は大きくなっているという事だ。


二人の話からすると、俺は二日間眠っていたらしい。

俺、そんなに眠ってたんだな。


でも、そんなことよりも今気になるのは……



「萩花は…萩花はどこにいんの?」



ずっと聞きたかったけど話し出すタイミングが分からなかったから聞けていなかった。