【完】溺れるほど、愛しくて。




あたしが我慢すればいい話だって。
少しだけの我慢だって。


でも……



「誰かっ…この寂しさを埋めてよ…っ」



寂しさは深さを増す一方で、心は削れていく一方だった。


どんなことを考えても何をしても寂しさなんてちっとも埋まらなかった。


家に帰れば、孤独を味わうだけ。


ご飯を食べるのも、テレビを観るのも一人で


『おやすみ』と誰にも言えず、眠りについて


朝、目を覚ましても滅多に『おはよう』という人が家にはいない。


無駄に広い家にはあたしの孤独感や寂しさを募らせていくばかりだった。