【完】溺れるほど、愛しくて。




「今度こそ、紅嵐をぶっ潰してやる」



相手の総長がニヤリと不敵な笑みを見せた。



「ここはな…コイツらの居場所なんだよ…
汚れた世界で唯一心を許せる場所なんだよ…!

だから、お前らなんかに潰されてたまるかよ!!」



慶さんはそう叫んで相手に向かって走っていった。



「お前ら、やっちまえ」



雷蝶の総長がそういうと
200人が一斉に慶さんに殴りかかった。


やめて…っ
お願いだから…もうやめて!



「……慶はやっぱり俺らの総長だ。
大事なもん守るために…行くぞ!」



五十嵐さんが紅嵐のメンバーにそう言った。


それは慶さんのみんなへの熱い想いが届いた瞬間だった。


紅嵐のメンバーは声を上げながら相手に立ち向かっていった。


あぁ…慶さんが信じた人たちはとてもいい人たちだ。


一度はすれ違ってしまって間違った選択をしてしまったけど、彼らはちゃんと慶さんの想いを分かってくれたよ。


もう涙が止まらなかった。
紅嵐がまた元に戻ってよかった…。


彼の想いが届いて、本当によかった。