【完】溺れるほど、愛しくて。




「ただ一緒につるんで寂しさ紛らわして楽しい時間を過ごすだけ関係は仲間とは言わない。

本当の仲間っつーのは楽しい時間を過ごすのはもちろん、時にはぶつかり合って、

どんなに辛い時ことあっても助け合って支え合ってく、それが仲間だと俺は思ってっから」



頭を上げて、紅嵐のメンバーの顔を見ながら
小さく微笑み、切なげに瞳を揺らして言った。


慶さんの紅嵐に対する大きな想いや五十嵐さんに対する想いにぎゅっと胸が締め付けられて苦しい。


どこまでも仲間想いで優しい人だ。
そんなあなたが大好きだよ、世界で一番。


もうすぐ、終わりがくるなんて思いたくない。


なんであたしはキミに出会って恋をしたんだろう。


一緒になれる未来なんてないのに。



「慶…やめろよ…俺はお前を…」



ずっと慶さんの後ろで座りながら
黙っていた五十嵐さんが口を開いた。


すると、慶さんは無言で五十嵐さんの方に体を向けた。



「お前が俺を必要なくても
俺がお前を必要としてんだよ」


「…っ」



これは紛れもなく慶さんの本音だ。
一度離れてみて分かるお互いの大切さ。