【完】溺れるほど、愛しくて。




「……そんな今さら」


「だから、頼む。
もうこんな無駄な争いはやめろ。

コイツはお前らのことをコイツなりに大事に想ってる。

だから、誤解を招くようなことをした忍を許してやってくれ」


「っ、」



膝を地面につけて、メンバーに向かって土下座をした慶さんをみて


その場にいた全員が息を呑み、困惑した瞳で慶さんを見た。



「…総長…なんでなんすか?
副総長は総長に酷いことしたんっすよ?」



確かにそうだ。

五十嵐さんは慶さんにひどいことを言った上に紅嵐から追い出したようなもんだ。


助ける理由なんてどこにもないはずなのに…


だけど、慶さんにはそこには慶さんなりの想いがあるんだと思う。



「…俺の仲間だから」


「え…?」