【完】溺れるほど、愛しくて。




違うんだよ。それは。


あの日、慶さんがみんなとの約束を破ったのあなたたちを守るためだったんだよ。


言いたい、言ってやりたい。

でも…慶さんはそれを拒否する。


約束を破ったのは事実だから──……そう言って。



「ちげぇよ…!あの日総長は…!!「光輝っ!!」



あの人が…光輝さんか。

ヤンチャそうに見えるけど、中身は優しそうな人だな。


唯一、真実を知っている光輝さんが隠された真実を口にしようとしたけどそれを慶さんが止めた。



「でも…!このままじゃ…「光輝、いいんだ。お前は何も言わなくて」



慶さんの強い言葉に光輝さんは唇をぐっと噛み締めて黙り込んだ。


どうして…言わないの。

このままじゃあ、ずっと慶さんは裏切り者のままだよ。



「約束を破って悪かった。
お前らは俺を信じてくれていたのに」



そういって、慶さんは紅嵐に
向かって深く頭を下げた。