「アイツの部屋に行ったんだろ?」
「そうですけど…そんなことはしてませんよ」
「じゃあ、なんで泣いてるんだよ」
一切、笑顔を見せずに冷たい瞳でいう彼は今あたしのことを心配してくれているのかな?
そう思ってもいい?
なんて、彼女がいるのに
そんなこと思っちゃダメだよね。
「それは……」
「言いたい事ははっきり言えよ。
モジモジすんなよ、気持ち悪い」
遠慮なしにあたしに暴言をぶつけてくる彼に半分あたしの心は折られてしまっているみたい。
「…だって、寂しいんだもん」
「は?」
ぼそっと静かに誰かに八つ当たりするように言った。
誰も気づいてくれなかった。
ずっと、心の奥底で全部我慢していた。



