「彼はあたしを救ってくれた。
あたしの大切な人…あの人と付き合ってる」
「つ、付き合っているだと…!?」
「今すぐ別れなさい!!」
二人とも信じられないとでもいうよう表情であたしを見つめている。
「やだよ。好きだもん」
別れるわけないじゃん。
好きなのに手放さないよ。
「萩花…!!」
「そんなことより、お願いがあるの」
ここに来た目的は家に帰ってくることでもなく、
彼と付き合っていることを知らせるためでもなくて……
「お姉ちゃんと慶さんと五十嵐さんの三人を昔のようにまた会わせあげてほしい」
これが本当の目的だった。
三人はいつまでもすれ違ったままだ。
それぞれ会いたいという気持ちは同じなのに。
きっと、ちゃんと話し合えば許し合えるし、また笑い合えると思うんだ。
「無理に決まってるじゃない。
舞花を危険な目に遭わせたのはあの子たちなのよ?」



