【完】溺れるほど、愛しくて。




お風呂から上がって慶さんの隣に座る。

すると、慶さんはそれが不満だったようで自分の膝の上をトントンと無言で叩く。


えぇ…!?

座れってこと!?


たぶん…いや、絶対そうだよね。

座らなきゃ何されるかわかんないし大人しく座ろう。


あたしは慶さんが少しだけ足を開いたからその間に座ると、後ろからぎゅっと抱きしめられた。



「萩花、シャンプーの匂いする。好き」


「う、うんっ」



本当にいつも不意打ちで
こっちは心臓がもたないよ。



「あ、あのね、慶さん…話があるの」



勇気を出して話さなきゃ。
話さないまま明日を迎えるのはやっぱりダメ。



「別れ話なら聞かねーよ」


「違うよ!!」


「知ってる知ってる」



わ、別れ話なんてないし!!
慶さんと離れるなんて考えられないもんね。



「んで、なに?」


「明日…一旦家に帰って
話をしてこようと思ってる」