【完】溺れるほど、愛しくて。




あたしはお姉ちゃんに喜んでほしいから…あることを決めたんだ。



「じゃあ、またね」



それだけいうと、あたしは電話を切った。
ちょうど、慶さんがお風呂から上がってきた。



「風呂空いたぞ」


「うん…って慶さん髪の毛濡れてるよ〜」



慶さんが肩から掛けているバスタオルに手を伸ばして、かかとを浮かせて慶さんの濡れた髪の毛をワシャワシャと拭いた。



「ちゃんと拭いて。
風邪ひかねーようにして」



こうやって甘えられると弱いんだよなぁなんて思いながら入念に拭く。



「さんきゅー
明日もよろしくな」



なんて、言ってあたしのおでこにチュッとリップ音を出しながらキスを落とす。


あぁ…!もうだから
いつも不意打ちなんだってば!!



「き、気が向いたらね!」


「うん。ぜってぇ気が向くから」



ど、どこからその自信は出てくるのですか!?と思わず聞きたくなるくらいだよ。


あたしはソファでテレビを観ている慶さんを放ってお風呂に向かった。