【完】溺れるほど、愛しくて。




それから俺は紅嵐から遠ざかり、忍ともメンバーとも距離を置いて関わらないようにして過ごしてきた。


誰かを信じることをやめて、人と関わることを避け、まるで昔に戻ったかのような生活を送っていた。


昔と違うかったのは女遊びをし始めたこと。

舞花の代わりを求めるようにして女と付き合い、ほどなくしたら切る。


でも、舞花のような純粋で綺麗な心の持ち主になんて巡り会えずに日々は過ぎていくばかりだった。


街で忍とすれ違ってもお互い無視。

紅嵐のメンバーと出会っても
軽蔑の目で見られるだけ。


かつての関係にはもう戻れない。

自分のせいだと分かっている。
だって俺は“裏切り者”だから。


唯一、すべてを知っている光輝だけは
俺を見かけた時は会釈をしてくれた。


舞花が助かったということは人づてに聞いていてそれを聞いた時は心の底から良かったと思った。


もう二度と会えないと分かっていても
好きな気持ちなんて消えなかった。


そんなとき、舞花と同じ制服を来ていて“BlackCity”の前をうろついていた女に出会った。


ここはあんな真面目なガキが来るところじゃねぇ…


舞花の次の犠牲者が出ねぇように……