【完】溺れるほど、愛しくて。








家に帰る途中、忍と別れてからすぐに
俺の前に雷蝶の総長、加藤が現れた。


嬉しそうにニヤニヤと頬を緩めながら俺のことをジッと見ている。


いまさらなんだよ…


今すぐにでも殴ってやりたかったけど明日まで待ってねーと。


だからスルーして横を通り過ぎようとしたけど『おいおい、無視ですか?総長さん』と呼び止められ足を止めた。



『んだよ、うぜぇな』


『あの女、どーなった?
結構、ヤバいところまで言ったと思うんだよねー』


『てめぇ……っ』



わざわざそんなこと言いに来たのかよ。
だとしたら、こんな挑発乗っちまったらコイツらの思うツボだ。


我慢だ……我慢。



『あ、そうだ。
いいことお前に教えてやるよ』



そういうと怪しげに笑った加藤



『明日、お前らの倉庫を襲撃する。
覚悟して待っとけよ。全員ぶち殺してやる』



ポン、と肩に手を置いて去っていった加藤。