「ふぅん。
じゃあ、昨日の続きをしにあたしの家に行きましょ」
「……ああ」
目の前で見せつけられるラブラブな二人にズキンズキンと胸が痛む。
彼女さんはあたしのことを一度睨みつけてから彼の腕に自分の腕を絡ませて、歩き出す。
彼もそれを受け入れてあたしを置いて歩き出してしまう。
初めて彼に会った時もあの甘ったるい香水の匂いがしたじゃん…。
彼女がいることぐらい最初から知っていたはずなのに頭が彼のことでいっぱいでそんなこと忘れていた。
それがきっと好きって気持ちで、今あたしは失恋したんだ。
だからこんなに涙が溢れそうになるんだ。
ずっと、寂しくても悲しくても泣いてなかった。



