目の前で俺を蔑むように見下ろしバカにしたようにフッと鼻で笑った。
…どいつもこいつもうぜーな。
弱いくせにイキってんじゃねーよ、クソが。
『先輩は敬おうね、クズくん』
俺を殴ったクソがケタケタと笑うと周りにいたやつも俺をバカにしたような目で見ながら笑っている。
『…クズはてめぇの方だ…っ』
そう殴りかかろうとした時、後ろから俺の腕を掴んで、そのせいで俺の動きは制された。
『離せよ…』
俺の腕を掴んでいるのは、しつけーくらい話しかけてくるアイツだった。
いつもは緩んでいる頬も今は真剣そのもので俺を見つめている。
『離さねー。離したら殴んだろ』
『だからなんなんだよ。
お前には関係ねーだろ』
お前と俺はしょせん他人だ。
自分が危うくなれば裏切って俺を一人にする。
仲間なんてくだらねー……
群れてしか行動できねぇ弱虫じゃねーかよ。



