『もー、お前って忘れっぽいよな。覚える気ある?
俺の名前はなーー…ってちょっと待てよ!』



俺は一人でペラペラと話しているヤツを放って教室から出て、屋上へと向かう。


後ろからうるせぇくらい俺の名前を叫びながら追いかけてくるアイツの声が聞こえてきた。


いちいち追いかけてくんなよ。すげー迷惑。


屋上につくと柄の悪そうな奴らがたむろっていた。


見たことがない顔だから年上か?


別に興味もねーけど…と思いながら屋上の影のあるところまで歩こうとしたら



『てめぇ、待てよ』



たむろっていた中の一人に呼び止められた。


ちっ…めんどくせぇ……

俺に関わってくんじゃねーよ。


俺は何も言わず、再び歩き始めようとしたけどグッと肩を掴まれて


強引に前を向かされたと思ったら一発顔面を殴られた。


そんなこと予想もしてなかった俺はコンクリートへ吹き飛ばされた。