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時は流れ、中学一年へと成長したけど俺はまだ児童施設にいた。
高校になるまでは、親戚を名乗る人や養子を望む人が来ない限り、施設からは出してもらえないんだとか。
気崩した学ラン、耳を飾るピアス。
校則違反の茶色い髪。
俺は大人が嫌うような
クソみてぇなガキに成長していた。
『おはー、赤羽!』
『……』
中学に入学してから一ヶ月もしない頃、毎日しつこいくらいに声をかけてくる俺と同じような派手な身なりの男がいた。
つーか、誰だよ。
毎日毎日同じことばっかうぜぇんだよ。
『無視すんなよー
俺の名前、ちゃんと覚えたか?』
誰がお前の名前を覚えるかっつーの。
顔すらまともに覚えてねぇのに。
『……んなもん知らねーよ』
てか、マジしつけぇわ。
無視されんの分かってて話しかけてくるとかバカなのか?
それとも、スーパーボジティブなだけ?



