「どうしてお姉ちゃんが写ってるの……」
そう、あたしが見た写真は髪の毛の黒い時代の慶さんと五十嵐さん…その間にお姉ちゃんがニッコリと可愛らしく笑いながら写っていた。
「しゅ……うか」
バスタオルで髪の毛をワシャワシャと拭いていた手を止めてあたしの名前を呼んだ慶さん。
いつの間に上がってきていたの?
そっか……だから五十嵐さんは
あたしのお姉ちゃんの名前を知っていたんだ。
お姉ちゃんと顔は似ていないけど何となく雰囲気は似ていると言われることが多いからきっと気づいたんだろうな。
「それ……」
明らかに困惑している様子の慶さん。
見られてしまった…とでも言いたげな顔をしている。
そんな顔しないでよ…
「ごめんね、勝手に見ちゃって」
なんか、頭が追いつかないよ。
どうしてお姉ちゃんと慶さんは知り合いなの?
「…いや、別に。
つーか、風呂空いたから入ってこい」
あたしの手からアルバムを
奪おうとしたけど、あたしはそれを阻止した。
なんで…何も話してくれないの?
あたしはそんなに頼りない?