【完】溺れるほど、愛しくて。




ボロボロになって、綺麗な顔からは赤い血が流れ出ていて、白くて細い腕も傷だらけになっていて、見るに堪えない状態だった。


それから2週間ほどしてお姉ちゃんは目を覚ました。

今では傷はもう完治して、リハビリに励んでいる。


左足に後遺症が残ってしまって以前のようにスムーズに歩くことは難しいと


お医者さんから言われたときお姉ちゃんもお母さんもお父さんもあたしもみんな号泣していた。


一番、辛いのはお姉ちゃんなのにあたしは何もしてあげられない。



「自慢だなんて大袈裟だよ。
私はもうダメだよ…」



お姉ちゃんはそういって悲しげに微笑んだ。


久しぶり見たこの顔…


お姉ちゃんはあんまり弱音を吐いたりするようなタイプじゃないから


相当追い詰められているんだと感じた。


そりゃあ、そうだよね。


今まで跡取りとして育てられて友達と遊びたい気持ちを隠して英才教育だって


必死で受けてきたのにこんなことがあってあっさりと後継者が何も出来ないあたしに移っちゃうんだから。


神様は本当に意地悪な人だよ。
どうして、お姉ちゃんをこんな目に遭わせるの?