【完】溺れるほど、愛しくて。




「早くつけろよ」


「分かってる!
ちょっと静かにしてて!」


「はいはい」



慶さんは言葉通り静かにしてくれた。
そのおかげでさっきよりも集中できた。


あとちょっと…あとちょっとで…



「ひゃあ…ぁ」



あと少しのところで慶さんに
耳を甘噛みされて力が抜けて変な声が出た。



「耳、弱いんだな」



怒っているあたしとは
真逆で余裕そうに微笑んでいる彼。


む、ムカつくーっ!



「外なんだから変なことしないで!」



しかも、また一からつけなきゃいけないじゃん!
さっき、つけれそうだったのに!!



「じゃあ、家だったらいいの?」


「そ、そういうわけじゃない!!」



慶さんがクスクス笑っているのが聞こえてくる。


うぅ、また意地悪してくる!

あたしの反応を見て楽しんでるなんてひどい人だ。